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YouTuberの経費はどこまでいいの?経費になるもの、ならないものを税理士が解説

「YouTuberです。確定申告のとき、支出のうちどこまで経費に計上していいのか、分かりません!」
こうしたお悩みを伺うことがあります。

自宅などで撮影、編集して収入を得るYouTuberという働き方は一般的になりましたが、比較的新しい職種で税務処理に悩む方は少なくありません。

そこで本記事では、YouTuberが確定申告の際に計上できる経費、できない経費について、例を示しながら解説します。

税務・財務・資産管理などの課題は「ARK税理士法人」まで

そもそも「経費にできる」とは?

そもそも「経費にできる」とは?

そもそも「経費」とは、収入を得るために支出した費用を指します。

収入から経費を差し引いた「所得」に対して税金は課されますので、経費は多いほど節税につながります。

▶関連コラム:【事例つき】節税vs納税(投資) 本当にお得なのはどっち!?

 

YouTuberの場合は「動画への関連性」が重要

一方で全てを経費に計上すると、不当に納める税金が少なくなってしまいますので、YouTuberとして収入を得るために関係した支出なのか、という観点で計上の可否を判断します。

  • 動画の企画、撮影、編集、配信に関係しているのか
  • 将来の広告収入などにつながる事業活動の一部と説明できるか

こうした視点で経費への計上を検討してみましょう。

 

気になる「いつから経費に計上できるのか」

YouTuberとして活動し始めたばかりで現在収益がない方は、「いつから経費に計上できるのか」といった点も気になるところです。

結論からお伝えすると、収益化前の段階でも「事業として始める」意思があり活動していれば、基本的に経費に計上可能です。

橋場先生

「自分が行っているYouTube活動は事業として認められるか」「税務調査で経費ではないと否認されるのでは」こうした疑問や不安をお持ちの方は、ARK税理士法人にご相談ください。

YouTuberを含めクリエイターの方々の確定申告サポートや節税の相談など、幅広いお悩みを解決致します。

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YouTuberが経費にできるもの、できないものの例

YouTuberが経費にできるもの、できないものの例

より分かりやすくするため、YouTuberが経費にできるもの、できないものの例をご紹介します。

【YouTuberが経費にできるものの例】

  • 撮影、編集機材:動画制作のため必要な機材として計上。高額なものは複数年に分けて徐々に減価償却。
  • 編集ソフトやアプリ、クラウドサービス:撮影、編集機材と同様に計上。
  • 外注費、出演者へのギャラ:作業を外注している場合、共演者がいる場合に計上。
  • 税理士費用、会計ソフト代:経費処理に利用したソフトや顧問料。
  • 自宅家賃、水道光熱費など:自宅で撮影や編集をしている場合、床面積などに応じて(按分して)計上。
  • 通信費、電話代:動画のアップロードや打ち合わせなどに使用する分を計上。
  • ロケの交通費や車両費:撮影に利用する分のみ経費計上。自家用車を利用する場合は割合に応じて按分。
  • 衣装代、メイク代:動画との関連性を説明できる分は計上。

【YouTuberが経費にできないものの例】

  • 日常の生活費、食費など:動画と関係なく生活のために必要な支出は経費になりません。
  • 趣味や娯楽のための支出:普段の趣味として楽しむためのゲームソフト購入など。
  • 資産形成、私的な贅沢目的の支出:動画に登場させただけでは経費と認められないケースも。

なお、紹介した経費のほか「こんな経費もOKなの?」という経費の例として、以下のようなものが挙げられます。

  • 美容系YouTuberの美容整形費用
  • ペット系YouTuberの餌代、医療費
  • 炎上や著作権トラブル時の弁護士費用

意外なものであっても、YouTube動画の内容と結び付き利益になっていれば、経費として認められる確率は高いでしょう。

逆にYouTubeの収益に直接結びつかないと判断される場合は、税務調査の際に否認される恐れもありますので注意しましょう。

▶関連コラム:【明日 税務調査が来たら…】税理士が教える税務調査が来た時やること・流れを徹底解説!

橋場先生

「経費に計上してよいか」「家賃や車の家事按分の方法が分からない」このように、経費処理は悩みが尽きない問題です。
悩んだときは専門家に相談することもおすすめです。

YouTuberやその他クリエイターの方で経費処理に悩んでいる方は、税務調査のサポートも対応可能なARK税理士法人にご相談ください。

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YouTuberの経費に関するQ&A

YouTuberの経費に関するQ&A

記事の終わりに、YouTuberの方や関係する業務の方が気になるポイントについて、Q&A形式でご紹介します。

 

Q:確定申告をしなければいけないタイミングは?

A:確定申告が必要なタイミングは、専業YouTuberの方と副業の方で異なります。

自営業者として専業で活動している場合は、収入から経費を差し引いて算出される「所得」が基礎控除額である48万円を超えると、一般的に確定申告が必要になります。

(参考)国税庁 基礎控除

一方で会社員の方が副業でYouTube収益を得る場合は、給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。

(参考)国税庁 確定申告が必要な方

 

Q:税務調査が怖いのですが、対策はありますか?

A:適切に確定申告すれば税務調査で指摘を受けることはありません。経費計上した理由を説明できるようにすることが重要です。

具体的には、レシートや領収書は裏面にメモを取る、家事按分は間取り図や使用時間など根拠を整理する、といった対策です。

「経費に計上してよいか」と迷うグレーゾーンの支出は、自己判断せずに税理士などに相談しましょう。

▶関連コラム:税務調査が不安な方へ│対象になる条件や経費の内容、今からできる対策も解説

 

まとめ

YouTuberの経費計上は「収入と支出のつながり」が大切

YouTuberとして活動し収益を得ている方に向けて、「どこまで経費に計上できるのか」という疑問にお答えしました。

実は今回の話題はYouTuberに限らず、自営業者の方などに広く活用できる考え方です。

経費を考える場合は「支出が収入にどのようにつながるか」を説明できるようにしましょう。

それでも経費の計上は迷うポイントが複数あります。
こうした場合は専門家に相談するとすぐに解決できますので、お悩みの方はARK税理士法人にお気軽にご相談ください。

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執筆者

ARK税理士法人代表税理士

橋場 和弥

高校卒業後は建設業へ就職。頭にタオルを巻いて現場仕事していました。その後ケーブルテレビ工事業を経て、税理士業へ転職。小規模事務所、大手税理士法人を経験し、税理士業界17年目で独立開業いたしました。税理士として異色の経歴ですが、だからこそ出来る他にはないサービスがございます。

弊社は「“世界の仲間・家族と過ごす時間を創る”」ことを理念とし、これを実現するため「オーダーメイドサポート」や様々なサービスにより、理念の実現を追及しております。