【タイパ最強】GビズIDやマイナポータルを駆使して節税対策をスマートにする方法

「小規模企業共済」や「倒産防止共済」など、節税につながる制度を活用したい方は多いものです。
一方で、申請に手間や時間がかかることを負担に感じられる方もいます。
こうした場合におすすめできるのは、「GビズID」や「マイナポータル」といったサービスの活用です。
オンライン上で節税につながる制度や各種手続きが完結することから、銀行や商工会議所へ出向く必要がなく時間と手間を大幅にカットできます。
本記事では、GビズIDの種類や取得の手順、活用したいオンライン手続きまで、タイパ最強の節税術を解説します。
目次
GビズIDとは?何ができるのかを簡単に解説
補助金などの話題で見かけることがあるGビズIDですが、内容についてはよくわからない、という方もいるのではないでしょうか。
はじめに、GビズID制度の概要をご紹介します。
法人、個人事業主に共通するビジネス用の「認証ID」
GビズIDとは、法人や個人事業主が行政サービスをオンラインで利用するための共通認証IDで、申請や変更手続きなどをスムーズに進めるために国が導入した仕組みです。
IDは事業者単位で発行され、担当者が変わっても継続して利用できます。
煩雑だった紙書類での申請に代わって、インターネット上で安全かつ効率的に申請を進められるようになります。
各種補助金申請、共済制度、マイナポータル連携などに利用可能
GビズIDは、補助金や共済制度などの手続きに広く活用されています。
たとえば、IT導入補助金や事業再構築補助金、小規模企業共済や倒産防止共済などの申請や内容の変更に利用可能です。
さらにマイナポータル(行政手続きのオンライン窓口)と連携することで、行政への届け出や証明書の取得もスムーズに行えるようになります。

橋場先生
「行政サービス一覧」を確認すると分かりますが、利用できるサービスや補助金は多岐にわたります。
上手に活用することで、時間を節約し受け取れる補助金の種類を増やせる可能性がありますので、GビズIDについて詳しく知りたい方は、ARK税理士法人までお気軽にご相談ください。
GビズID、3つの種類を紹介
以下のとおりGビズIDには3種類の区分があります。
GビズID 3種類のアカウント
- プライム:アカウント作成に時間を要するが全ての行政サービスを利用できる
- メンバー:従業員が利用でき、利用可能な行政サービスにわずかな制限がある
- エントリー:誰でも登録できるが、利用可能な行政サービスに大幅な制限がある
特に補助金や共済制度を利用する際には、「プライム」アカウントの区分で申請する必要がある点に注意が必要です。
GビズIDの取得手順|申請から承認までの流れ
GビズID、特にプライムアカウントの取得には一定の手続きが必要ですのでお伝えします。
郵送申請の場合
- GビズIDホームページで必要情報を入力し、申請書類をダウンロードする
- 申請書に記入、押印した上で必要書類を添付し郵送する
- 審査完了後、メールに記載のURLからSMS認証をしてログインする
オンライン申請の場合
- GビズIDホームページで必要情報を入力し申請を開始する
- スマートフォンにGビズIDアプリをインストール、QRコードやマイナンバーカードを利用し認証する
- 審査完了後、メールに記載のURLからSMS認証をしてログインする
このように本制度を利用する際には初回申請の手間はかかりますが、一度手続きが済めば後の手間は少なく、多くの行政手続きを効率化できます。
GビズIDやマイナポータルを利用できるオンライン手続き
GビズIDやマイナポータルへの登録で、様々な行政手続きが自宅やオフィスからオンラインで可能になります。
特に共済制度の加入や補助金申請など、事業者にとって重要な手続きの効率化が可能です。
倒産防止共済の書類作成や掛金の前納手続き
倒産防止共済(経営セーフティ共済)では、GビズIDを活用することで一部の手続きをオンラインで完結可能です。
倒産防止共済で利用可能なGビズIDの機能
- 契約申込書類の作成(申請は印刷、郵送)
- 掛金の増額と減額、前納申請
- 口座情報や代表者、所在地などの変更届出
- 掛金の掛止めや再納付の申請 など
なお、契約申込そのものは現時点で完全オンライン化されておらず、書類を印刷、押印し、金融機関や商工会議所に提出する必要がある点に注意が必要です。
▶関連コラム:経営セーフティ共済(倒産防止共済)を利用した駆け込み節税とは?決算期に加入する注意点、制度の概要も紹介
小規模企業共済の加入、掛金変更など
マイナポータルを利用することで簡略化できる制度の例としては、小規模企業共済の利用が挙げられます。
小規模企業共済においては、マイナポータルを利用して以下の機能を利用できます。
マイナポータルで利用可能な小規模企業共済の機能
- 契約申込み
- 掛金の増額、減額申請
- 払込方法や口座情報の変更
- 氏名、住所などの登録情報変更
- 掛金払込証明書の電子発行 など
これまでは各種申請や変更のために銀行や商工会議所などに出向く必要がありましたが、マイナポータルとマイナンバーカードがあればPCやスマートフォンから手続きを進められるため、簡単に各種手続きを実施可能です。
▶関連コラム:【個人事業主の厚生年金の代わり】小規模企業共済、4つのメリット・2つのデメリットを解説
マイナポータル連携で行政への申請も可能に
GビズIDは、マイナポータルと連携することでより幅広い行政手続きを簡単に行えるようになります。
GビズIDでとマイナポータル連携でできること
- 補助金、給付金の電子申請
- 各種証明書の取得や提出
- 自治体や省庁との連絡情報の一元管理
- 届出状況の確認や履歴の閲覧 など
たとえば、電子申請の際に必要な本人確認をマイナンバーカードとGビズIDで代用できるため、申請のたびに本人確認書類を提出する手間が省けます。
事務負担が軽減され、申請漏れのリスクも減ります。

橋場先生
利用できるサービスが多岐にわたるGビズID。
活用できる補助金の門戸が広がることに加えて、大切な時間を節約することにもつながります。
一方で申請や利用には一定の手続きが必要ですので、不安や疑問を感じる方はARK税理士法人までお気軽にご相談ください。
まとめ
GビズIDやマイナポータルを活用すれば、これまで時間と手間がかかっていた補助金申請や共済制度の手続きが、自宅やオフィスからスムーズに進められます。
特にGビズIDのプライムアカウントを取得しておけば、倒産防止共済の加入、変更だけでなく、マイナポータル連携による行政手続きの効率化も実現できます。
今後さらに多くの制度でオンライン化が進む中で、GビズIDは中小企業や個人事業主にとって欠かせないツールとなるでしょう。
「手続きが不安…」「制度の活用方法がよくわからない…」このように感じた方は、企業支援のノウハウを持つARK税理士法人までお気軽にご相談ください。
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